中学生のための国語のおすすめ50冊

小惑星探査機 はやぶさの大冒険    

小惑星探査機 はやぶさの大冒険    

説明文

講談社

山根一眞                     

地球の起源を探る宇宙への旅。「はやぶさ」の挑戦を描く感動のノンフィクション。

 約40億年前にできたといわれている太陽系の起源を探る――それが小惑星探査機「はやぶさ」の使命です。はやぶさは、ほとんど何もない真空の宇宙をたった一機で7年間、60億キロもの旅をして小惑星イトカワから星のかけらを持ち帰りました。はやぶさが時速10万キロで動いているイトカワに着地するのは、例えていうと東京から2万キロ離れたブラジルの空を飛んでいる5ミリの虫に、弾丸を命中させるようなものだそうです。本当に気が遠くなるような挑戦ですよね。この本は、はやぶさの打ち上げに関わった内之浦宇宙センターのプロジェクトチームを中心に、その開発から地球に帰還するまでのドラマを描く、胸が躍る科学ドキュメンタリーです。

 またこの本には『小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦』という続編があります。これははやぶさの後継機である「はやぶさ2」が、今度は小惑星リュウグウのサンプルを持ち帰るまでのドラマです。はやぶさの冒険に魅せられた人には、こちらも是非おすすめです。(Hさん)